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カテゴリー「視覚障害」の記事

2012年10月14日 (日)

テレビの音声が聴けるラジオ

テレビのアナログ放送が地上デジタル放送に切り替わったときに、お年寄りだけの家庭などへの影響が危惧されていましたが、実は盲人の世界でも困った事態に陥っていたのです。
アナログ放送だったころは、テレビの音声がラジオで聞くことができる機種がいくつかありました。ブラインドの友人に聞くと、ラジオの番組にはお笑いやバラエティの番組がないので、そういったテレビ番組をラジオで聞くことを楽しみにしている人は多い、とのことでした。でも、アナログ放送の終了とともに、ラジオで聴くことができなくなってしまったのです。視覚障害者の団体などは、ラジオメーカーなどに要望を出していたのですが、なかなか製品化されませんでした。

それでも、そういった要望がようやくかなえられ、この夏ごろからいくつか製品も発表され始めました。
そして、ラジオと言えば、やはり我々世代は「SONY」です。その「SONY」からもようやくワンセグの音声をラジオで聞ける機種が発売を開始されることが発表になりました。ワンセグの音声ですので、以前のアナログをFMで聞いていたときなようなクリアな音なのかどうかは不明ですが、まずは一歩前進です。
発売されたらお店で試聴してみて、使えるようだったら友人たちにも薦めてみたいと思います。
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TABS事務局 栗田

2011年10月23日 (日)

新聞記事から

以前に毎日新聞ではよく盲人関係の記事を拾い上げてくれる、と紹介しましたが、3週間ほど前になりますが、やはり毎日新聞でこんな記事が掲載されていました。

名古屋市営地下鉄:エスカレーターで転倒、視覚障害者骨折

名古屋の地下鉄にて、50歳代男性がホームに下りるためにエスカレーターに乗ろうとして、転倒。左手小指を骨折したということ。いつもは下りエスカレーターだったが、隣のエスカレーターが工事中のため、臨時で上りにしていたらしい。Esu_2
貼り紙はしてあったようだが、当然盲人は気づくわけがなく転倒してしまった、と記事は伝えている。
よくまあ小指骨折程度で済んだものだと思う。大震災後の節電対策でエスカレーターがかなり停止していたが、実際にエスカレーターの前でまごついている盲人がいて声をかけたことがあった。
慣れたコースなら盲人でも駅の中ではスイスイと歩くことができるが、少しでも普段と違っていると事故につながる。この事故もそれを痛切に教えてくれた。

2011年8月18日 (木)

毎日新聞からもうひと記事

昨日紹介した毎日新聞の記事と一緒に紙面で扱われていた連載記事です。

銀輪の死角:どうなる走行規制/1 視覚障害者の恐怖

記事の中にある「白杖を見たら、ちょっと速度を緩めるとか。そんな譲り合いの気持ちを持ってもらえれば事故は回避できると思う」、という言葉。
そうなんですよね。でも、普段からその意識を持つって、なかなか一晴眼者の立場では難しいと思います。何かの機会でブラインドの人たちと歩行するようなことがなければ。
最近、学校でボランティア体験をする時間を設けるようになっているようですが、われわれ親がそんな体験を子供たちにさせて、小さい時から身をもって経験させることが大事だし、大人の世界でも少しづつそういう意識を持てる人を増やしていく努力が必要ですね。

2011年4月15日 (金)

大震災関連の記事

大震災からすでに一ヶ月が経過しましたが、いまだに大きい余震も度々あり、東京にいてほとんどそれ以前の生活が戻ってきているにもかかわらず、少し不安定な気持ちを抱えながらの日々を過ごしています。
以前にも被災地での盲人の様子を伝えるエントリーを掲載しましたが、社団法人日本盲人福祉委員会さんが発信されているブログに3月中に新聞掲載された記事をまとめたエントリーがありました。
少し前のものですが、すべての記事がテキスト化されて読みやすくなっていましたので、ここでもリンクしておきますので、たどって見て読んでみて下さい。

日本盲人福祉委員会のブログはこちらから(クリック)

今はただ、自分の出来ることをひとつずつ。

事務局 栗田

2011年4月 4日 (月)

ホームの黄色い線

ここのところ震災の話やツアーの荷物の話ばかりエントリーしていたので、今日はちょっと違う話。

前々から???と思っていたことだけど、東京のJRのホームでの案内アナウンスで、電車が近づいてくると、「...黄色い線の内側までお下がりください...」と言う。
黄色い線というのは、実際にはそんな色の線が引かれているわけではなく、点字ブロックのこと。以前は「白い線の内側」とか「白線の内側」と言っていたと思うのだけど、いつの間にかJRでは「黄色い線」という表現になった。
ホームをよく見てみると、白線(のタイル)も残っているけど、その内側に点字ブロックが敷かれている。多分、黄色い点字ブロックのほうが太くて分かりやすいからアナウンスでもそう言ってるのだと思う。
だけど、その点字ブロックを頼りにホームを歩いている盲人は、安全地帯の一番外側、即ち電車にもっとも近いエリアを行き来していることになる。少しでもよろけるとあっという間に電車に接触だ。

もっとホームの中央寄りに点字ブロックを移動させ、そこから電車のドアまでブロックを延ばすようなデザインにはできないのだろうか。
特に震災以降の間引きダイヤのせいで、時間帯によってはかなりホームが混み合う路線もある。そうなると電車待ちの人の列でまともにホームの一番外側にある点字ブロックなんかじゃ歩けない。うーーん、困ったものです。

いずれにても当面の解決策は、ホームを歩く盲人を見たら、一言声をかけてみること。「サポートが必要ですか?」と。必要なければ「大丈夫ですよ」と言ってくれるだろうから、そんなにお節介になるわけではない。
ホームからの滑落盲人を減らすため、ひと声掛けをよろしくお願いします。

事務局 栗田

2011年4月 3日 (日)

被災地の視覚障害者に関する動き

先だって震災被災地の視覚障害者について少し書いたけど、少しづついろいろな動きが出はじめてきていることがwebでも報告され始めた。
ここで少しそれらを紹介。

被災地の盲導犬の実態について
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=38978

浜松のNPOが白杖を150本、被災地に寄贈
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20110322ddlk22040157000c.html

視覚障害者のための生活情報を毎日号外として配信(サピエ)
https://www.sapie.or.jp/news/list_local

ただ、同時に被災地における視覚障害者の実態が把握できていないことも昨日の毎日新聞で報道されている。
http://mainichi.jp/photo/news/20110403k0000m040044000c.html

まあまだ対応はこれからのようではあるけれど、少なくとも一歩づつ前に進み始めていることは間違いない。

事務局 栗田


2011年3月31日 (木)

今、被災地で視覚障害者は。

今日で3月も終わる。あっという間の年度末だった。
3月11日の大震災以降、曜日もいいかげんになり、あっという間に夕方になる。
そんな毎日を過ごしていたら、気がついたら年度末になっていた、という始末。

大震災のニュースでは、福島原発のことがほとんどではあるものの、少しずつ被災者や避難者の方々の声や支援の様子が詳しく伝えられるようになってきている。
でも、テレビや新聞に登場するそれらの方々の中にお年寄りや子供たちの姿は見ても、あまり障害者の人が登場することはない。(というよりまだ自分自身では見た記憶がない)
ブラインドスキーに関わる身としては、特に視覚障害者がどうしているのか、もともと情報弱者の彼らにきちんと生活情報が届いているのかがとても気になる。
ネットで検索しても記事などには書かれていないし、それを伝えるエントリーもほとんどない。

そんな中で地震直後にエントリーされた愛媛在住のミントさんのブログ
彼女も書かれていますが、普段の生活をしている視覚障害者はよく知っている場所や道は体で覚えこんでいるので、スタスタと歩くしどこに何があるのか、よく覚えています。
でも、ちょっとした普段との違い、例えば道路工事をしていて普段通う道が通れなかったり、いつも乗っている電車が遅れていたりトラブルで15両編成の電車が10両になってしまったりしたら、一気に頭が真っ白になると言います。
私が普段付き合っている、どちらかと言うとアクティブなブラインドの友人でもそうなのです。

地震発生後、一週間くらいは東京でもJRのダイヤが大幅に狂っていました。
私が普段使うJR上野駅は、その構造が複雑で、しかも同じ路線でいくつものホームがあり、それもそれぞれが遠く離れてしまっていたりする、初めてこの駅を使う視覚障害者にとって、とてもハードルが高い駅だと思いますが、やはりここで行き場を失ってボーっとしている白杖をもった男性がいました。
声をかけると高崎線で上野まで出てきたが、普段と違う列車に乗ったので、改札までの道がよく分からなくなってしまった様子。ちょうど私も彼が向かおうとしている改札に向かっていたので同行しましたが、その間に少し話しをしたらやはりダイヤの乱れで通勤にすごくストレスがかかるようになってしまったとか。
はてさて、被災地の避難所にいる盲人たちはどうなのだろう。新聞報道では避難所を点々とするケースも見聞きする。とすると、数日間でやっと慣れた避難所を移るとまたイチからやり直し、ということの繰り返しなのか。

ここでイライラしてても仕方ないので、避難所のひとつでも行ってみたいのだが、仕事もありそれはできない。どなたか現地での事情を知っている人は教えてもらえないだろうか。

ちなみに地震の際の障害者からのお願いは、ココ(のーまらいふ杉並)によくまとめてあります。

事務局 栗田

2011年2月22日 (火)

オーデコ

さて、三宮さんが紹介しているブラインドサポート機器の4話目。今晩紹介する機器は、かなりすごいです。(値段もすごいんだけど)
昨日紹介した「オプタコン」を立体化させたような感じの機器なのですが、まずはカメラで前方を捉えるところが同じです。

その名は「オーデコ」。そう、おでこ(額)のところにこの機器は取り付けます。発売元は、「アイプラスプラス」という会社でここは横浜ではなく東京・墨田区の会社。
その仕組みは、製品の販売元のホームページからコピーします。

①小型カメラで、前方を撮影する
内蔵された小型カメラで、前方を撮影します。前方とはカメラの向いている方向、つまり使用者の顔の向きです。使用者は「見たい」方向に顔を向けることで、撮影する方向を定めます。

②撮影した映像を電気刺激に変換する
撮影した映像は小型コンピューター(以下「本体」)に送られます。本体ではまず、送られてきた映像の輪郭線を抽出します。そして、抽出した輪郭線を電気刺激に変換します。

③額(おでこ)で刺激を感じとる
電気刺激に変換された輪郭線は、使用者の額部分に装着された512個の電極から出力します。使用者は、出力される輪郭線刺激を額の触覚で感じとります。

④白杖の先の前方をイメージする
使用者は、額で感じとった刺激の位置・動き・形から、前方の空間をイメージします。白杖を使って歩きながら、白杖の届かない範囲の情報を額から得られると、より安心して、そして楽しく歩行できるようになります。

この機器は各所でかなりの評判を得ていて、テレビでよく取り上げられることから、YOUTUBEにもその様子がたくさんアップされていますので、これを見るのが手っ取り早いかも。

どうですか?結構すごいですよね。これが普及すれば、先日のJRホーム事故も防げたのではないかと思うのですが、まだまだおいそれとは買えない価格です。
一台120万円(熊本県の株式会社ビクトリアオーデコ事業部にて紹介)。またトレーニングを受けてからでないと購入できないので、それが12万。しめて132万かかる代物です。
でも、あれだけ高かったパソコンが今や数万円で買える時代。きっとこの「オーデコ」の普及版が近い将来、ブラインドにとって手の届く価格で販売される日もそう遠くはないのではないでしょうか。

なお、こちらでも(株式会社オーデコジャパン)取扱いがあるようです。ご興味のある方はクリックしてみてください。

検索ではいろいろとヒットしましたが、参考になりそうなHPをここに貼り付けておきます。
http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=001496
http://www.shijikyo.com/index.php/auxdeco/auxdecosetsumei/

事務局 栗田

注:開発元の株式会社アイアイプラス様からリンク先等についてのご指摘とご紹介をいただきましたので、本文を訂正しております。

2011年2月21日 (月)

オプタコン

ハイテク機器の紹介、第三弾の名は「オプタコン」。これは歩行の際の補助具ではなく、読書などの墨字を読むときに使う道具だそうです。三宮さんは、これを小学校低学年から大学院を終えるまで、毎日活用し辞書を引いたり墨字や楽譜を読んでいたと、「感じて歩く」のエッセイに書かれています。

Opu

これはちょっと検索してもいい紹介ページにはなかなかヒットしませんでした。というのも、この機器はちょっと古くて1970年代に開発され、日本でもキヤノンが販売していた(している?)ようですが、価格が50万近くするため、誰もが買えるものではなかったようです。
この「オプタコン」は、小型のカメラで紙面の文字をとらえ、その文字を電子回路の動きによって触知盤に送る。その触知盤には多数の細い金属ピンが埋め込まれていて、文字をとらえるとそのピンが振動して、目で見るものと同じ文字の形を描き出すようになっているそうです。
触知というと点字を思い浮かべますが、この機器では墨字で書かれたものを読み取れるため、当時は画期的な発明と言われたようで、一時は点字がいらなくなるのでは、とも期待されたようですが、実際には読み取る精度や速さの問題や漢字をなかなか上手に読み取れない、使いこなすにはかなりの慣れも必要、などの欠点もあったようです。

その後、OCRの精度が格段によくなったことやそれを使ってパソコンで読み上げるソフトの開発が進んだことで、「オプタコン」の役割もこれに代わっていったようです。
それでもネットで検索を続けているといろいろな研究論文やこんな記事も紹介されていて、墨字の情報を何とか得ることができないかと工夫と努力をブラインドの方々がしている、またそれを支えている研究者がたくさんいることがこの機器のことをネットで調べていてもよくわかりました。

事務局 栗田

2011年2月20日 (日)

ミルブル

昨晩の「パームソナー」に続き、今晩紹介する機器も超音波を使用して前方の障害物を知らせるもので、その名は「ミルブル」。
「見てブルッとなる」という意味でしょうか、パッと見たときは飲み物を想像してしまいましたが。

この機器も検索するとすぐに見つかりました。
その会社の名前は「アフェクション」というところで、ここも横浜の会社です。確か、パソコンの読み上げソフトを作っている会社(名前は忘れました)も横浜じゃなかったかな。
ブラインドを対象とした商品を扱っている(作っている)会社は横浜ばっかり様な気がしますが、気のせいでしょうか?
http://www.affection-j.com/index.html

この機器も、昨晩の「パームソナー」と同様に超音波で対象物までの距離を測定し、それを振動で持っている人に教えてくれるもので、原理は同じようです。振動の変化は、物体までの距離が遠ければゆっくりと弱く、物体に近づくにつれて早くて強くなる、ということです。

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「パームソナー」との違いは、パームソナーが1台でいろいろな距離タイプがあったのに比べ、こちらは2段階しか切り替えられない、というところでしょうか。それも、4メートルタイプと8メートルタイプの2種類が用意されていて、それぞれ4mと1m、8mと1mというように切り替えが効くようです。
それと、もう一点の違いが「パームソナー」がボタン電池で動かしていることに対し、こちらは充電式です。一度充電すると、30時間の継続使用が可能なようです。

お値段は、37,590円。これは「パームソナー」のほぼ半額。

二日続けて超音波振動機のことを書いていたら、ちょっと使ってみたくなりました。高田馬場の点字図書館で体験できそうなので、ちょっと試してみようかな。

事務局 栗田

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